01給与明細の読み方——各項目の意味
給与明細は支給項目と控除項目の2つに分かれています。毎月確認して「おかしい」と感じたら証拠として保管してください。
| 項目名 | 意味 | 確認ポイント | 判定 |
|---|---|---|---|
| 基本給 | 雇用契約で定めた固定賃金 | 最低賃金を下回っていないか | 必須確認 |
| 固定残業代(みなし残業手当) | あらかじめ残業代を一定額含める仕組み | 何時間分か・金額が明記されているか | ❗要チェック |
| 時間外手当 | 実際の残業時間×割増賃金 | 固定残業超過分が正しく支払われているか | ❗未払い多発 |
| 深夜手当 | 22時〜5時の勤務に25%割増 | 深夜残業があるのに0円になっていないか | ❗未払い多発 |
| 休日手当 | 法定休日(週1日)の勤務に35%割増 | 休日出勤があるのに支払われているか | ❗未払い多発 |
| 各種控除 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税 | 社会保険料が引かれているか(未加入は違法) | 必須確認 |
🚨 固定残業代の3大違法パターン:①時間数・金額の記載がない、②基本給に含まれて区別がつかない、③固定残業時間が45時間以上(36協定違反レベル)——これらに該当する場合は未払い残業代が発生している可能性があります。
02🧮 未払い残業代・固定残業チェック計算ツール
本来受け取るべき残業代
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実際に受け取った固定残業代
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未払い残業代(月額)
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※試算値。正確な請求額は弁護士・社労士にご相談ください。過去3年分を遡及請求できます。
03残業代の計算方法——割増率一覧
| 残業の種類 | 割増率 | 条件 | よくある違反 |
|---|---|---|---|
| 時間外労働(月60時間まで) | ×1.25 | 法定労働時間(8h/日・40h/週)超 | 固定残業代で超過分を払わない |
| 時間外労働(月60時間超) | ×1.50 | 大企業は2010年〜・中小は2023年4月〜 | 中小企業でまだ1.25倍のまま |
| 深夜労働(22〜5時) | ×1.25(単独) | 深夜のみの勤務 | 深夜分を全く払わない |
| 深夜+時間外 | ×1.50 | 残業かつ22時以降 | 残業代のみで深夜割増なし |
| 法定休日労働 | ×1.35 | 週に1日の法定休日(日曜等) | 「振替休日があるから」と払わない |
| 法定休日+深夜 | ×1.60 | 法定休日の22時以降 | ほぼ全額未払いのケースも |
ℹ️ 1時間あたりの基本賃金の計算:月給制の場合 → 月給÷月の所定労働時間(例:200,000÷160h=1,250円/h)。固定残業代がある場合は基本給のみを使って計算します(固定残業代を含めると時給が水増しされる違法計算になる)。
Q&Aよくある質問
「みなし残業制」は違法ですか?▼
みなし残業(固定残業代制)自体は適法ですが、①残業時間数と金額を明示していること、②固定残業時間を超えた分は別途支払うこと、③基本給と固定残業代が明確に区別されていること——の3条件を満たさないと違法になります。「給与に残業代含む」という曖昧な記載だけでは認められないというのが裁判所の判断です。
残業代の証拠は何を保管すればいいですか?▼
①給与明細(毎月必ず保管)、②タイムカード・勤怠記録のスクリーンショット、③パソコンのログイン・ログアウト記録、④業務メールのタイムスタンプ、⑤入退館記録——これらを組み合わせて実際の労働時間を証明します。スマホのカメラで撮影してクラウドに保存しておきましょう。
管理職は残業代が出ないのは本当ですか?▼
「名ばかり管理職」は違法です。管理監督者として残業代の対象外になるには、①労働時間・休日・勤怠の自由裁量がある、②重要な経営事項への参画がある、③その地位にふさわしい待遇——の3要件が必要です。名前だけ「部長・課長」で実態は一般社員と変わらない場合は残業代を請求できます。