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メンタルヘルス 休職・復職 最新版

メンタルヘルス・休職・復職ガイド
——診断から回復まで段階別に解説

症状チェック診断書休職傷病手当金復職の流れ 最新版
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01こんな症状があれば今すぐ受診を

ブラック企業での就労は、気づかないうちに心身を蝕む。以下の症状チェックで現在の状態を確認してほしい。

過去2週間で当てはまるものをチェック
気分が沈んでいて、何も楽しめない
ほぼ毎日眠れない、または寝すぎる
食欲がない・急激に体重が変化した
朝、会社に行く前に吐き気・腹痛・動悸がある
集中力が続かず、仕事でミスが増えた
「消えてしまいたい」という気持ちがある
趣味や好きなことが楽しめなくなった
疲れがとれない・常にだるい
会社・上司・職場のことを思い出すだけでつらい
何週間も気分の落ち込みが続いている
頭痛・めまい・動悸などが続いている
将来のことを考えると絶望的な気持ちになる
0 / 12 チェック済み
Q休職中にやってはいけないことはありますか?
SNSへの元気そうな投稿・アルバイト・海外旅行など「働けるのでは?」と誤解される行動は避けてください。就業規則に他社就労禁止が定められている場合が多いです。主治医の指示に従うことが最優先です。
Q会社が休職を認めてくれません。
医師の診断書があれば会社は原則拒否できません。制度がない場合でも有給消化欠勤という形で事実上の休養が可能です。強要が続く場合は労働相談コーナーまたは弁護士に相談してください。
Q傷病手当金の申請に会社の協力が必要ですか?
申請書の事業主証明欄に会社の記入が必要です。拒否された場合はその旨を記載して提出すれば健康保険組合が対応します。退職後も在職中に受給開始していれば継続受給できます。
Q復職後に再発が怖いです。
リワーク(職場復帰支援プログラム)の活用が有効です。復職時に上司・人事と業務量の調整・ハラスメント行為者との分離などを書面で合意しておくことが再発防止につながります。
Q精神科に行くのが怖いです。
オンライン診療(スマートクリニック等)を利用すると自宅から受診できます。「眠れない・食欲がない・気力がわかない」と伝えるだけで大丈夫です。
Q会社のせいでうつになった場合、慰謝料を請求できますか?
業務起因性が認められれば会社に損害賠償請求が可能です。まず労災申請を行い、認定実績を証拠として民事訴訟・示談交渉に臨む方法が一般的です。
02診断書を取得する——最初の最重要ステップ

精神科・心療内科を受診し、診断書を取得することがすべての出発点になる。診断書があれば:

  • 会社への休職申請の正当な根拠になる
  • 傷病手当金の申請ができる(給与の約2/3・最長1年6ヶ月)
  • 有期雇用契約でも「やむを得ない事由」として即時退職が認められやすくなる
  • 労災申請の証拠書類として活用できる
「精神科・心療内科に行くのは敷居が高い」という方へ:まずかかりつけの内科医でも相談可能です。内科医でも診断書を書いてもらえる場合があります。

受診先の選び方

診療科向いているケース
精神科うつ病・適応障害・不眠・不安障害の診断・治療に特化。薬物療法も対応
心療内科心身症・ストレス性の身体症状(頭痛・胃痛等)。軽〜中程度のうつにも対応
産業医会社の産業医。中立ではなく会社よりの立場のこともあるため、主治医との併用を推奨
初診で「休職したい」と伝えてOK:症状と職場環境を正直に話せば、医師は必要性を判断してくれます。「大げさかもしれない」という遠慮は不要です。
03休職の申請と傷病手当金

休職申請の手順

1

医師から診断書を取得

「業務による強いストレスがあり、加療・休養を要する」旨の診断書。休職期間の目安(1〜3ヶ月等)も記載してもらうとスムーズ。

2

会社(人事・上司)に休職を申し出る

診断書を添えて申し出る。会社の就業規則に休職制度がある場合はそれを根拠に申請。「迷惑をかけたくない」という気持ちは不要——休職は権利であり、会社は正当な理由なく拒否できない。

3

傷病手当金の申請書類を準備

協会けんぽまたは加入健保に申請書を請求。医師・会社の証明欄を記入してもらい提出。支給開始は待機3日間(連続休業)の後4日目から。

4

休養に専念する

休職中は「回復すること」が唯一の仕事。メールチェック・業務の引き継ぎ対応などを義務付けられても、体調が許さなければ断ってよい。

傷病手当金の計算

項目内容
給付額標準報酬日額の2/3(月収約30万円の場合、月約20万円)
給付期間最長1年6ヶ月(通算)
待機期間連続3日休業後、4日目から支給対象
退職後の継続在職中に受給開始していれば退職後も継続受給可能
申請先全国健康保険協会(協会けんぽ)または加入している健保組合

傷病手当金のタイムライン

1〜3日目(待機期間)

連続3日間の労務不能

有給・土日・祝日を含めてよい。この3日間は支給されない。

4日目〜

支給開始(給与の約2/3)

4日目以降の労務不能日について支給。月単位で申請するのが一般的。

〜1年6ヶ月

最長給付期間

2022年1月改正により、「通算1年6ヶ月」に変更(途中で出勤しても期間がリセットされない)。

退職後

資格喪失後の継続給付

在職中に受給開始していれば退職後も継続。ただし任意継続健保または国民健康保険への切り替えが必要。

04休職中の過ごし方——回復のロードマップ
回復には「段階」があります。焦りは禁物。「なんで自分はこんなに時間がかかるんだ」という自己批判が最もNG。

Phase 1:急性期(1〜2ヶ月目) とにかく休む

  • 睡眠・食事・水分補給を最優先。それだけでよい
  • スマホのニュース・SNS・仕事関連の連絡は極力見ない
  • 「何もしていない」という罪悪感は症状の一部。気にしなくてよい
  • 定期的に主治医の診察を受ける(2〜4週間に1回が目安)

Phase 2:回復期(2〜4ヶ月目) 少しずつ動く

  • 散歩・近所への外出など軽い活動から始める
  • 好きだったことを少しずつ再開する(義務感なしに)
  • 規則正しい起床・就寝時間を意識する
  • 主治医・カウンセラーと「復職か退職か」を相談し始める

Phase 3:準備期(4ヶ月目〜) 次のステップを考える

  • 図書館・カフェなど「仕事場以外の場所」で活動できるようになる
  • 復職プログラム(リワーク)や転職活動を検討する
  • 復職する場合は「段階的復職」を会社に要請する
「復職 vs 退職」の判断基準:①ストレスの源(職場・上司・業務)が変わる見込みがあるか、②会社が合理的な配慮をしてくれるか——この2点が「No」なら退職を選択することも回復のための正当な判断です。
05復職する場合——段階的復職と配慮の要請

復職は「完全に治ってから」ではなく「就労可能な状態になったら」が基準。段階的な復職(リハビリ出勤)を会社に求める権利がある。

復職時に会社に要請できること

要請内容根拠・ポイント
短時間勤務・残業免除労働安全衛生法の「就業上の措置」として可能。医師の意見書を添付
部署・配置の変更原因がハラスメントや特定の上司なら、配置転換を要請できる
段階的復職(週3日週5日等)産業医・主治医の意見書を根拠に交渉する
リワークプログラムの受講医療機関・支援機関が提供する復職支援プログラム。会社側も活用を認める義務的傾向が強い
復職後の再発に注意:「治ったから大丈夫」と急激にフル稼働すると再発しやすい。主治医の指示に従い、ペースを守ること。再発した場合も傷病手当金の再申請は可能(1年6ヶ月の通算内)。
Q&Aよくある質問
Q休職を申し出たら解雇されそうで怖いです。
正当な理由(疾病)による休職申請を理由とした解雇は不当解雇にあたる可能性が高く、無効とされるケースが多いです。診断書を取得した上で申し出ることで、解雇のリスクは大幅に下がります。万一解雇通知が来た場合は、すぐに弁護士または総合労働相談コーナーに相談してください。
Q「メンタルは気の持ちようだ」と上司に言われました。
うつ病・適応障害は脳の神経伝達物質の不均衡による医学的な疾患であり、「気の持ちよう」で治るものではありません。このような発言自体がパワーハラスメント(精神的攻撃)にあたる可能性があります。発言の日時・内容を記録しておいてください。
Q休職中に会社から「早く復職してほしい」と連絡が来ます。
休職期間中は療養に専念する権利があります。会社からの早期復職の圧力は、主治医の意見書を盾に断ることができます。「主治医の判断では現時点での復職は困難です」と書面で伝えることが有効です。
Q傷病手当金をもらいながら転職活動してもいいですか?
傷病手当金は「労務不能」状態を前提とした給付です。転職活動自体は直ちに不正ではありませんが、「就労できる状態」と判断されると支給が停止される場合があります。主治医と相談の上、体調が許す範囲で行ってください。
NEXT心が限界なときにやること

読んで終わりにしないための初動です。状況が深刻な場合は、会社に直接反論する前に証拠化と外部相談を優先してください。

  1. 出社困難・不眠・動悸があるなら受診を優先する
  2. 診断書を取得し休職・退職・傷病手当金の根拠にする
  3. 会社との直接交渉は最小限にする
  4. 希死念慮がある場合は緊急窓口・医療機関・家族へすぐ連絡する
緊急度別ナビ 相談先を選ぶ 証拠化する
補足傷病手当金

傷病手当金は、病気やケガで働けない期間の生活を支える制度です。退職前に診断書、会社への休職連絡、健康保険の手続き、継続給付の可否を確認してください。

相談 退職後手続き 脱出
情報の扱いについて

本サイトは一般的な情報提供を目的としており、個別の法的助言・医療助言ではありません。緊急性がある場合、または具体的な請求・交渉・訴訟を検討する場合は、労働基準監督署、総合労働相談コーナー、法テラス、弁護士、医療機関などの専門窓口へ相談してください。

最終更新日:2026年6月4日 / 主な参考先:厚生労働省、都道府県労働局、法テラス、ハローワーク

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